節約&貯金できる人は、つまらない映画を途中退席できる人
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最終更新日:2016/09/16
節約術・断捨離
先日、テレビで、「映画を観に行って、つまらないと判断したら30分で出ることができる人が、お金が貯まる人」と先生が言っていました。
いわゆる、株で言う「損切り」だそうです。
途中でやめる勇気
番組では「映画館を出れば、つまらない映画を観続ける時間の分、別のことをして有効に使える」と説明されても、ほかの出演者は「映画を30分で出るなんて、そんなの勿体ない」と言っていました。
つまらない映画を最後まで観るのは「時間が勿体ない」のですが、多くの人は節約の際、時間より金額に目が行き、時間の節約ということは考えないようです。
そして、映画の場合、30分で出ても、最後まで見ても、金額が変わらないので、それなら全部観てしまったほうが得だと考えるのでしょう。
「要らない工事」の例で考えます。
大金を投じてダムの工事を始め、途中で、そのダムが必要ないと分かったが、中断したら、それまでに投じたお金が勿体ないから、完成させてしまおう。そういう話、聞いたことありますよね。
「完成した必要のないダム」は結局使わないので、不要なモノであり、「作りかけのダム」という使えないモノと同じです。
同じなら、投じた金額が大きくなっている分、完成させたほうが損ですよね。
スポーツジムの貼紙に「やめる勇気」と書かれているのを見たことがあります。ちょっとでも体調が悪いと思ったら、運動はやめたほうがいいのですが、中には「せっかくジムに来たんだから頑張ろう」とムリしてしまう人も居ます。ジム代(ジムに来た手間)をケチって、健康を損なったり、医療費がかかったりしたら損ですね。
「途中でやめる」ことができないと、損害はどんどん大きくなってしまいます。
見切りを付けること。つまり、執着を捨てることが大事です。
断捨離の発想
断捨離をしている人は「映画がつまらないと思ったら、30分で出る」という発想も受け入れやすいでしょう。
自分にとって、何が必要で、何が必要でないか。断捨離をしていると、それを素早く判断できるようになり、余計な執着を持つことなく、不要なものを処分できるのです。
「映画を途中で出るなんて勿体ない」と考える人は、執着が強いので、モノに対しても「これはまだ使えるから勿体ない」と不要なモノまで溜め込むタイプなのでしょう。
断捨離では「使えるかどうか」ではなく「使いたいかどうか」で判断しますよね。
こんまり流でも「使えるかどうか」ではなく「ときめくかどうか」。
映画は「(時間があって)観られるかどうか」ではなく「観たいかどうか」で判断すればいいのです。
執着心を捨てることが節約の第一歩
「勿体ない」という執着心があると、「安いから」と不要な物まで買ってしまったり、無駄なモノをたくさん置いておくことで維持費がかかったり、それらを置くスペース代がかかったり、かえって損をします。
バイキングの達人は、バイキングに行った時のコツとして「最後の一皿を諦める」と言っていました。確かに、お腹いっぱいで苦しいのに、せっかくだからと最後にムリして食べてしまうと、具合が悪くなり、「おいしかった」「楽しかった」気持ちが台無しです。それも、かえって損をしています。
「勿体ない」という執着心を捨てられれば、ためらうことなく「損切り」でき、結果、大きな損害をもたらさないという点で、節約になります。
発想を転換するという節約術
「つまらない映画は30分で出る」のは、金額の節約にはなっていないかも知れません。でも「自分にとって必要がないと思ったら、すぐに見切りをつける」という発想が、貯金できるマインドにつながるのです。
ちまちま節約するより、発想を転換。
目先の小さな金額に惑わされず、長い目で見て、根底から考え方を変えるほうが、大きな節約になります。
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