日本の昔話は不妊夫婦ばかり!?

公開日: : 最終更新日:2020/08/23 その他

日本の昔話は、なぜ不妊夫婦が多いのでしょうか。絵本を読んでいて、ふと疑問に思いました。

日本昔話の絵本

娘に、毎晩、日本の昔話の絵本を読んであげている時に、気づきました。

ほとんどの話が、子供の居ない「おじいさんとおばあさん」の話ばかりであることに。

絵本にもよるのでしょうけれど、うちにある昔話の絵本は、どのお話にも「子供が居ない」ということが明確に書かれています。

私自身が子供の時は、「おじいさんとおばあさんに子供が居ない」ことなど、全く疑問に思いませんでした。

自分が大きくなってからは、私は勝手に、「子供が独立して、おじいさんとおばあさんの二人暮らしになった家庭」だと思い込んでいました。

ちなみに、私が娘に読んでいる絵本は「日本の昔ばなし20話(名作よんでよんで)」です。この記事を書く参考にしました。

日本の昔話のうち、不妊の話はどれ?

この絵本「日本の昔ばなし20話(名作よんでよんで)」には、たくさんの昔ばなしが出てきますが、「子供が居ない」と分かる記述のあるものを書き出します。

[ももたろう]

最初に、「おばあさんや、わしらにも、子どもがあるといいね」というセリフがありました。

[つるのおんがえし]

「子どものいないおじいさんとおばあさんは、思いがけなく、よくはたらく娘ができて、嬉しくてしようがありません。」という記述があります。

[花さかじいさん]

「おじいさんとおばあさんには、子どもがなかったので、子犬を自分の子どものように、だいじにそだてました」という記述がありました。

[いっすんぼうし]

「おじいさんとおばあさんには、子どもがありませんでした」という記述があります。

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[ちからたろう]

「わしらこの年では、もう子どもは、さずからんじゃろうから、このあかで、赤子を作ってみようかの」というセリフがあります。

 [かぐやひめ]

このほか、「かぐやひめ」も子供は登場しないなとは思いましたが、「かぐやひめ」に関しては、子供が居たとか、居ないという記述はありませんでした。

なぜ不妊夫婦ばかりなのか

「なぜ不妊夫婦ばかりなのか」と考えた時に、おじいさんおばあさんたちに実子が居たら、そちらを育てるのに一生懸命になるし、経済的余裕もなくなるので、桃から生まれた子供や、見知らぬ子供を育てたりすることはできないからかなと思いました。

「なぜ、若い夫婦ではなく、おじいさんおばあさんなのか」は、若い夫婦は、自分たちの子供を育てるのに忙しいだろうし、また「子供ができない」と断定することはできない状態。

桃から生まれた子供を育てているうちに、自分たちの子供ができたりすると、話がおかしくなるから、若夫婦ではなく、老夫婦なのかなと思いました。

恥かきっ子のカムフラージュ?

年をとってからの子供や、年の離れた子供は恥ずかしいとして「恥かきっ子」と言われたりすることがあります。別に、何歳になっても、子供が生まれることは喜ばしいことですが、失礼な考え方ですね。

そのように、老夫婦が「こんな年になって子供を授かるのは恥ずかしい」と思い、「桃から生まれた子供だ」と言い訳をしているという説を読んだことがあります。

実際、昔話で「おじいさん・おばあさん」とは言っても、主人公を、それなりの年になるまで世話をすることができるぐらいなのだから、70歳や80歳ほどの高齢ではなく、ずっと若かったのでしょう。

昔のほうが良かった?

現在、不妊治療に救われる人も居ますが、不妊治療に苦しむ人も多いです。私の友人にも、たくさん居ますし、私も経験があります。

多くの人が苦しむ理由は、「不妊治療」に関して医療が進んでいるせいでもあるなと思いました。

「治療方法がない」となれば、諦めるしかないので、諦めがつきますが、「体外受精をしたら子供が生まれるかも」などと、たとえ僅かでも可能性があると思えば、頑張り続けてしまいます。

昔話の時代は、当然、不妊治療などないのですから、諦めるしかなかったのでしょうね。今は、やめるタイミング、諦めるタイミングが難しいです。

江戸時代の身分の高い家などでは、子供ができないからという理由での離婚もあったようです。そういう話から考えると、子供ができなくても、仲良く、幸せそうに連れ添っているおじいさんとおばあさんは素敵ですね。

最後に

不妊問題は昔からあったのだなと、昔話を見て、思いました。

うちも10年以上、子供ができない、不妊夫婦でした。

でも、辛く感じることはなく、楽しく過ごしていましたよ。その時の考え方や、気持ちのもっていき方など、また機会があれば書いてみたいと思います。

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