三宅健の手話がすごい! 手話のコツ、手話通訳士の収入は?
NHKのEテレ「みんなで応援!リオパラリンピック」のメインパーソナリティー、V6の三宅健さんの手話がすごいと話題になりました。
三宅健さんは、2014年からは、ナビゲーターとして、Eテレの「みんなの手話」にも出演しています。
手話を学ぶきっかけ
きっかけは、2005年に開催された「V6デビュー10周年記念握手会」。三宅健さんは、聴覚障害のある女性ファンに手話で話しかけられて、何も答えられなかったのをきっかけに、手話を学ぶようになったそう。
「ファンに申し訳ないことをしてしまった」と心に引っかかっていたのだとか。
三宅健さんの手話の実力
最初は、週1回2時間の地元の手話教室に3年間、通ったそうです。その後、2014年からの手話の番組に出演することにってから、さらに手話の勉強に励み始めた三宅健さん。手話の勉強を始めてもう10年になるそうです(2016年現在)。
三宅健さんの手話は、とくに、その美しさが評判になっています。
その「真剣に手話に取り組んでいる」という姿勢が認められて、Eテレ「みんなの手話」出演が決まったそうです。
生い立ち
三宅健さんは1979年に横浜市で生まれ、その後、香川県に移り、高松市の小・中学校に通っています。
幼い頃に、事故で父親をなくし、母子家庭で育ちました。その母親も2010年に膵臓ガンで亡くなっています。
双子の姉が居るという噂もあるようですが、噂に過ぎません。
三宅健さんは、叔母の勧めで、ジャニーズに応募。合格後は、新聞配達で家計を助けながらレッスンに通ったそうです。苦労人ですね。
手話通訳士とは
手話を真剣に学ぶ三宅健さんを見て、「手話通訳士になりたい」というファンも出てきました。
ラジオ番組「三宅健のラヂオ」で、三宅健さんはその話を聞いて、「すごいね。手話通訳士だって。国家試験ですよ」と言っていました。が、厳密には、手話通訳士は、法律で定める国家資格ではなく、省令で定める公的資格です。なので、国家試験ではなく、認定試験を受けることになります。
手話通訳士と、手話通訳者の違い
手話通訳士とは、資格の名称に留まるだけで、手話通訳士は、手話通訳技能認定試験に合格し、聴力障害者情報文化センターに登録している手話通訳者のことです。
資格を持たずに、手話通訳に携わっている人も多く居るので、手話通訳士が手話通訳業務を独占しているわけではありません。
手話通訳士は難関資格で、平均合格率は約20%。手話通訳士は、全国に3000人ほど居ます。
資格がなくても、手話通訳の業務ができるので、わざわざ難関試験に挑戦しない人も多いです。
手話通訳士にしかできない仕事
手話通訳士でないとできない仕事の一つには、政見放送があります。
公職選挙法の改正により、1995年の参議院比例区選挙の政見放送で
名簿届出政党等が厚生大臣(現厚生労働大臣)公認の手話通訳試験に合格した手話通訳士を自らの手話通訳者として政見を通訳させることができるものとする
と、法律に明記されました。
その後、衆議院比例区選挙と、都道府県知事選の政見放送にも手話通訳が導入されました。
そのほかは、行政機関の窓口など公的な機関で手話通訳者を設置する際、条件として手話通訳士資格を募集しているところも増えています。
手話通訳者とは
各都道府県には、「都道府県認定の手話通訳者」が居ます。
都道府県認定の手話通訳者になるには、手話通訳者全国統一試験に合格する必要があります。ほとんどの手話通訳者は、この試験にだけ合格して、活躍しています。
ただ、都道府県の手話通訳者認定制度には法的根拠はありません。
手話通訳士の収入
現在、手話通訳士だけで生計を立てている人は、日本に数十人程度だそうです。
手話通訳の仕事は資格がなくても出来るので、ボランティアとして活動したり、福祉関連の施設で「手話通訳ができる職員」として働く人が多いです。
手話通訳のスキルが活かせる場はいろいろありますが、手話通訳だけで食べていくのは厳しいでしょう。
しかし、手話通訳ができることを強みとして、仕事の幅を広げることはできます。
手話のコツ
そんな手話のコツを、三宅健さんは「単語をたくさん知ること」だと言います。知らない単語は読み取れないからです。
手話は人によって、オーバーに表現したり、控えめに表現したり、表現の仕方が変わるのて、読み取りが難しいです。そのためには、一つでも多くの単語を知らなければいけませんね。
英語と同じで、表現より、読み取りの能力の開発が難しいので、読み取りを中心に力を入れる講座に参加すると良いでしょう。
三宅健さんが語る手話の苦労
三宅健さんは、リオパラリンピックを終えて、その手話の大変さを語りました。
日本語と手話は、語順が全然違うから、その2つを同時に使うのが難しいのだそう。日本語のスピードや、手話のタイミングを調整したりと、試行錯誤したそうです。
まとめ
今まで、一度も興味を持ったことがありませんでしたが、手話通訳士とは、難関のわりに、それだけで生計が立てられるものではない上に、なくても活躍の場はたくさんあるという、微妙な資格だということが分かりました。
資格がどうであれ、手話が普及することは、障害のある方にとっては良いことです。
アイドルである三宅健さんが手話に取り組むことで、手話に興味を持つ若い人が増えるきっかけになるでしょう。
手話も、英語などの語学と同じで「伝えたい、分かりたい、コミュニケーションをとりたい」という気持ちが大事です。
スマホの登場で、聴覚障害の方には、数年前よりコミュニケーションがとりやすい環境になってきたとは思いますが、やはり手話にはかないません。
手話だけでは生計は立てられませんが、「手話のできるアイドル」である三宅健さんのように、手話ができたら「手話もできる○○」として、仕事の幅は広げられますね。実際、三宅健さんも、手話がなければ、今回のリオパラリンピックの番組や、手話の番組の仕事はなかったでしょう。
意外な分野で、手話ができることを重宝がられることもあるかも知れませんね。手話に限らず、何かに真剣に打ち込めば、人生の幅が広がります。
アツシ ナカシマとは? Kinki堂本剛がミラノコレクション音楽担当!