トカゲを出産した女性の真相は○○○○!? 世界がビビる夜

公開日： 2016/10/04 : 最終更新日：2016/11/19 トレンド

2016年10月4日(火)19:00から「世界がビビる夜！ TV初！ついに出た！UFO・UMA衝撃スクープSP」(MBS毎日放送)が放送されます。

その番組で、トカゲを出産した女性が紹介されます。

人間がトカゲを産むわけがないですよね。

トカゲを出産した女性

そのニュースの出どころは、インドネシア。

　2014年6月13日の英紙「The Daily Mirror」によると、その女性とは人里離れた小さな村に住む、Debi Nubatonisさん（当時31歳）です。彼女は8カ月の妊娠期間を経て、2014年5月に、ヤモリのような小さなトカゲを産んだと報じられました。

　そして、そのニュースが知れ渡ると、人々は、Nubatonisさんが魔女であると非難。インターネット上でも騒ぎになり、インドネシア当局が、謎を解明するためのチームを送り込みました。

　調査によると、Nubatonisさんの出産は、自宅で助産婦の立ち会いのもと行われたのですが、今回「トカゲが生まれてきた」と主張しているのは、その助産婦でした。

　実際に生まれてきたとされる小さなトカゲは存在するし、周囲の人もNubatonisさんの妊娠と出産の様子を確認しています。一体どういうことなのでしょうか?

　調査チームの1人Messe Ataupa氏は「明らかに戯言。どうしてこのような騒ぎが起きているのか、理論的な説明が必要。私たちは、分娩に立ち会った助産婦や、周囲の人々と話した。そして我々は、今回のケースが『想像妊娠』だったのではないかと考えている」と語りました。

　想像妊娠をした女性の数%ではあるが、分娩も経験します。その時、もし新生児ではない、何らかの排出物があり、それがたまたまトカゲの上に落ちたとしたら、周囲の人々はトカゲが生まれたと信じてしまうことも考えられるというのです。

　その指摘通り、おそらく想像妊娠なんでしょうね。

番組によると、その村は他にもカタツムリ・小鳥・ワニを産んだ女性たちがいるなどと言われているそうです。

想像妊娠は、妊娠を望んでいる人や・不妊治療中の人に多く見られる心身障害です。

「偽妊娠」(ぎにんしん)とも呼ばれます。

つわりなどの妊娠初期症状が出ますが、子供を望む気持ちが強すぎることで脳が反応しているだけで、実際には妊娠していません。

お腹の中に赤ちゃんはいないのに、お腹が大きくなって出産しそうになる女性もいます。ブラジルやアメリカでは、帝王切開をしたのに胎児がおらず、想像妊娠だったという報告もあるんだとか。

海外では妊娠中のエコー検査が少なく、受けなくてもいい地域も多いため、ずっと妊娠していると思い込んだまま出産に至るということが起こるようです。

想像妊娠が起こる原因は、妊娠に対する不安や恐怖、強い願望がストレスとなり、脳が「妊娠している」と誤認して、卵胞ホルモンを多く分泌するからだといわれています。しかし、詳しいメカニズムは明らかになっていません。

トカゲを産んだなんて言う人が現れるのもおかしいし、それを真実だと受け止めて騒ぎになるのもおかしいなと思いました。日本では考えられませんよね。トカゲ以外でも良さそうなのに、なぜトカゲだったのかな…と思ったりもします。

想像妊娠も不思議ですよね。想像するだけで、本当にお腹が大きくなったり、出産のような状態が起きたり…。脳というのは、まだまだ分からないことがたくさんあるんですね。

エコー検査は、妊娠を確認するだけでなく、妊娠中の異常もいちはやく発見できるし、世界中に普及したらいいですよね。世界には、出産が命がけの地域もまだまだあるのでしょう。

経済的・技術的な面で難しいのかも知れませんが、安全な出産のためにも、エコーが普及すれば、こんな騒ぎはもう起こらないでしょう。

とは言え、そうなってしまえば、今回のように、私たちを驚かせてくれる、変わったニュースがなくなるという難点もありますね…。