エルメスに憧れるのは貧乏くさい
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美・健康
エルメスに憧れるのは貧乏くさいと思うのは私だけだろうか。
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エルメスに憧れるのは貧乏くさい
エルメスに憧れるのは貧乏くさい。
そう言うと、多くの女性の反感を買うかもしれない。
貧乏くさいと感じる理由は、エルメスに憧れている人は、「エルメスのバッグを持つことで金持ちとしての証が欲しい」と思っているからである。
確かに、エルメスのバッグは素敵だ。
何十年経っても色褪せないデザイン。
皮の質も素晴らしい。
高額であっても、何十年も使えるのだから、コスパはいい。
親子で代々、受け継いで使用する人もいるぐらいだ。
貧乏くさい憧れかどうか判断する方法
自分が、貧乏くさい憧れから、エルメスを欲しいと思っているかどうか判断する方法がある。
それは、
「エルメスのバッグがもともと1万円で売られているもので、多くの人が『手頃な価格のバッグ』だと認識しているとしても欲しいか?」
と自らに問うことだ。
デザインや質に惹かれて買うのなら、価格がいくらであっても欲しいはずだ。
「多くの人から”高級バッグ” と思われているもの」としてエルメスが欲しいのなら、1万円のバッグは欲しくないだろう。
私は、自分が気に入っていれば、そのバッグの金額が高かろうと安かろうと気にしない。
金持ちアピールをしたい女性は、「そのバッグが高価だと皆が知っているから」エルメスが欲しいのである。
金持ちアピールしたい女性
私がブランドものを買おうと選んでいる時、母が「それだと、シャネルって分からないんじゃない?」と口を挟んできたことがある。
「高いお金を出すのにシャネルと分からないものだったら、シャネルを買う意味がない」というのだ。
これが、貧乏人の発想だ。
母は、エルメスをはじめ、ブランドものへの憧れが人一倍強い女性だ。
「周囲から、金持ちそうと思われるかどうか」を基準に服を選んでいると言っても過言ではない。
母は、上品にしていたため、周囲の人は、母がそんな考えを持っているとは気づかなかっただろうが、私は、母みたいになりたくないと思ったものだ。
母の買い物方針を聞くと、
「買い物をするとき、一体、誰のために買うのか」
「誰に対して金持ちアピールするのか」
と、疑問だった。
自分のために買うのなら、どこのブランドか分かり辛いデザインでも、自分が好きなデザインのものを買えばいいはずだ。
「誰に対して金持ちアピールをするのか」という点については、知り合いに対して見栄を張りたい気持ちはわかる。
しかし、母は、人と会う約束をしていない時でも、常に「見えない相手」を意識していた。
確かに、金持ちそうな服装をしていたら、高級店での対応がいいのかもしれないが、スーパーや、近所にちょっと出かける時はそれほど意識しなくてもいいのではないかと思った。
エルメスを否定しているのではない
私も、エルメスのスカーフは気に入って活用している。
しかし、エルメスだから気に入っているのではなく、そのデザインが気に入っているのであり、他の安いスカーフと並べて、日々、その日の服に合うスカーフをセレクトしている。
私は、エルメスを否定しているのではなく、「エルメスに憧れる」ことに疑問を持っているのだ。
「エルメスに憧れる人」は、「憧れる」という行為によって、その本人の理想から遠ざかっていると思うのだ。
生まれながらの金持ちは、エルメスに「憧れる」のではなく、庶民が手頃なバッグを持つかのように、当たり前にエルメスのバッグを持っているだろう。
金持ちは「このエルメスのバッグ、素敵ね」と思うことはあっても、別に「憧れて」はいないのだ。
「憧れる」という意味は?
「憧れる」とは、辞書で確認すると、「この人(心をひく物事)こそ、理想だと、吸い寄せられるように心を寄せる」という意味だ。
人は「これが理想だわ」と思った時点で、自分は、その理想よりも、ワンランク下に居ることを認めることになる。
余談だが、目標を掲げる際、「○○になりたい」と書いたら、その時点で、「○○になれていない自分」を認めているのだとか。
ゆえに、目標は「○○になっている」という書き方をした方がいいそうだ。
高級品をひけらかす理由
エルメスに限らず、高級ジュエリー、いい車、大きい家などは成功の証となるだろう。
この投稿の「エルメス」をすべて「フェラーリ」「ロレックス」「クルーザー」などに置き換えてもいいかもしれない。
何もないところから、頑張って頑張って、やっと手にした成功で、金持ちアピールするのも悪くはない。
とくに男性はそういう願望が強いようだ。
高級品に憧れたり、高級品をひけらかすのは、かつて「貧乏」だったからである。
貧乏とまで言わずとも、金持ちでなかったことは確かだ。
実際、私の母も「父親が事業に失敗して、苦労した」と語っている。
貧乏くさくならないために
「もともと金持ちの人」は、わざわざ、高級品に憧れたり、金持ちぶりをひけらかすことはしない。
ただ、良いものを「選ぶ」だけである。
エルメスに対しても、そんな姿勢でいいのではないだろうか。