彼or彼女の好きなところは? 具体的に答えたらダメな理由
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最終更新日:2017/11/26
婚活
「恋人の好きなところは?」と聞かれた時に、具体的なポイントを挙げる人は、結婚を待ったほうがいいかも知れません。
具体的な回答がダメな理由
なぜなら、好きなポイントが具体的であればあるほど、その点が失われた時に、嫌いになるということだからです。
「彼の顔が好き」と言った場合、結婚後、ハゲたり太ったりして、彼の容姿が衰えた時に、嫌いになってしまいます。
「彼の経済力」なら、お金がなくなった時に嫌になります。
「彼の優しいところが好き」と言う場合は、彼は余裕のある時や、あなたのことを好きな時は優しいかも知れませんが、将来、困窮したり、あなたに興味がなくなった時は、優しくなくなるかも知れません。その時に受け止めてあげられるでしょうか。
「全部が好き」もダメ
「相手の全部が好きだから結婚したい」というのが正解かと言うと、それも違います。
そもそも「『好き』だから結婚したい」と言うのは「『嫌い』になったら別れたい」ということでもあるからです。
教会で結婚式をすると「一生、愛し続けると誓いますか」と問われます。
「好きでい続けると誓いますか」ではありません。
愛するということは、パートナーの欠点も含めて受け入れることです。
そして、「愛する」というのは、「相手が自分のことを嫌いになっても、相手を受け入れる」という意味でもあります。
多くの人が口にする「愛している」という言葉には「あなたが私のことを好きならば」という前提があります。
先の「相手の全部が好き」というセリフも「パートナーの欠点も含めて全部好き」という意味ならいいのですが、多くの人の場合はそうではないですね。
自分に子供が居ると想定してみてください。
その子供がどんな犯罪を犯しても、どんなに自分にひどいことをしても、多くの親は、子供のことを大事に考えて受け入れるでしょう。
犯罪を犯した息子に「私は、どんなことがあっても、あなたのお母さんだからね」と言った女優さんが居ましたが、それが愛です。(教育上良いか悪いかはさておき)
もちろん、家庭内暴力など、身に危険が及ぶようなことまで、受け入れる必要はありません。(キリストは、自分を十字架にはりつけた人々について『父よ、彼らをお赦しください』と祈りましたが、普通の人には到達できないレベルです)
また、パートナーに浮気されて自分に対する愛情が全くないと分かっているのに、愛し続けることが正しいのかは分かりません。
度重なる浮気を乗り越えて最後は幸せに添い遂げる夫婦も居るので、そういう愛の形もあるのでしょう。それもなかなか到達できないレベルです。
「パートナーが私のことを嫌いになったとしても受け入れる」というレベルに達するのは難しいと思いますが、少なくとも「パートナーの欠点を含めて受け入れる」というのは、結婚生活を継続するためには必要なことです。
好きであるほど求めてしまう
恋愛では、好きという感情が強くて結婚につながることが多いです。
人は、好きな相手には「なんで分かってくれないの!」と思うように、自分が好きであればあるほど、求めてしまうことがあります。
そして、それが報われない時は嫌になり「好きな相手ほど、嫌いになった時は徹底的に嫌いになってしまう」のです。
友人は「好きな人ほど、嫌いになった時の振り幅が大きい」と表現していました。
「かわいさ余って憎さ百倍」ですね。
大恋愛の末に結婚した人が、離婚する時には「一緒の空気を吸うのもイヤ」と言っているのも納得です。
あるお見合い結婚した女性は「彼に嫌なことされても、大好きで結婚したわけでもないから、そこまで腹が立たない」と言います。
「そこまで好きじゃないからそこまで憎らしくならない」「彼がそこまで私のことを分かってくれているとは最初から思っていない」とのことでした。
それは寂しい気もしますが、相手に求め過ぎないというのは正解かも知れません。
求めないことが大事
人は、好きであればあるほど、相手に尽くし、相手からも同じだけの愛情を求めます。
「相手がどう思おうと尽くすだけで幸せ」と思えればいいですが、そうではない人が多いですね。
愛とは見返りを求めないことです。
人は、相手が自分の思ったように動いてくれないと不満に思います。「なんで手伝ってくれないの」「なんで脱いだ服ぐらい片づけてくれないの」と。
「こうしてほしい」とパートナーに伝えてもいいですが、相手がしてくれない時に、イライラしては自分がしんどいです。
でも、最初から求めていなければ(=期待していなければ)、してくれた時に感謝できます。
かと言って、相手に「あなたには何も期待していないから」というような言動をしてはいけませんよ…。人は期待されることで頑張れることもあるので。頼るのは頼ってもいいのですが、相手が自分の思ったようにしてくれなかった時に、怒らないようにしましょう。
最後に
「好き」だけでは結婚する理由に足りません。
相手の欠点を含めて受け入れ、相手に求め過ぎないことができれば、結婚後もうまくいくでしょう。
もちろん、それはなかなか難しいことで、私もなかなかできませんが、心がけるだけでも違うと思います。
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